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金継ぎ 青柳

業種
​拠点

金継ぎ教室・文化発信
神奈川県鎌倉市

課題・依頼の背景

「壊れたものを直す」以上に、「傷を美に変える」という金継ぎの哲学を、より多くの人に知ってほしい。特に、子どもたちへ日本の美意識を伝えたいという強い想いが依頼者にはありました。世界に発信できるロゴを求めつつも、伝統の重厚さと親しみやすさをどう両立するかが課題でした。

Image by Martin Baron

デザインコンセプト

金継ぎの模様は、壊れた器に新たな生命を吹き込む日本独自の美意識を象徴しています。ロゴはその精神を体現するために、黄金比に基づく円の構成を用い、調和と品格を備えたフォルムに仕上げました。

器を修復する際に走る不均等な線は、実際の金継ぎ作品から取り入れたものであり、偶然性の中に宿る美しさを感じさせます。その線は単なる模様ではなく、過去の傷を受け入れ、未来へと続く物語を描くものです。中央には「青柳」の文字を添え、静謐さと凛とした佇まいを表現しました。

文字は明朝体をベースにし、高級感と伝統性を漂わせながらも現代的に読みやすいデザインに。青一色でまとめることで、金継ぎの「金」とは対照的に「静けさ」「精神性」「深い内面の美」を引き出し、シンボルの重みを際立たせています。

このロゴは、壊れた器を繋ぎ直す手仕事の美しさを超えて、「人や文化が過去を抱えながらも未来へと歩む力」を可視化することを目指しました。単なるサインではなく、哲学を伝える旗印として機能するデザインです。

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